輝く星を求めて

しがないヲタクの現場記録帳

両国花錦闘士

流行りに乗っかったのも多少ありますが、感想を書き殴っていこうと思う←

 

昨年、秋頃から何かと話題になっていた「両国花錦闘士」の大阪公演を観てきました。

 

 

 

私が求めていたものはこれだ…!!!

 

 

 

自担である原嘉孝くん(以後嘉孝さん)が主演であったこと、その嘉孝さんが歌って踊って芝居する姿が見られたことはもちろんだが、それ以外の大きな何かがそこにはあった。

 

2020年コロナウイルスという得体の知れないものに私の楽しみはことごとく奪われた。私事ですが、中止となり観に行くことができなかった公演は実に18公演。泣く泣くチケットを払い戻した日々はもう経験したくない。滅多に当たらない公演が2公演も当たり、しかもどちらも良席だったことは本当に恨んでも恨み切れない…。夏頃からは少しずつ状況も変化し、そしてこのご時世にしては嘉孝さんの仕事が続く。

7月8月 トムとディックとハリー

8月 Les Misérables~惨めなる人々~

10月 リチャード二世

 

そのおかげもあり劇場にも割とたくさん足も運んだが、やはりコロナというものは私たちの心までも蝕んでいたように思う。自粛前のような観劇後の満足感が得られなくなっていた。それは観る作品の問題とかではないと思っている。現に観ている時は楽しい、面白い、最高だったと感じるのに、以前は観劇後何日も持続していたその気持ちが全く続かなくなってしまったのだ。次の日からはまた何事もなかったかのように虚無的生活に戻ってしまうのだった。

 

 

 

 

しかしどうだろうか。この「両国花錦闘士」という作品は。観劇後5日経ったいまでも鮮明に私の心の中で上演されているではないか…!何がそんなに刺さったのかは正直よくわからない。登場人物が個性的すぎて「誰かに強く感情移入した!」というのもなかった。ただ、エンターテイメントというもので思いっきり殴られたような気がした。煌びやかなライティングの中、歌い踊る美女と裸の男たち。観終わったあとに得も言われぬ多幸感に包まれる感覚。私は頭のいいタイプではないヲタクなので、こういう楽しい!ハッピー!で終われる題材が大好きだ。これだ…これだよ…私の求めていたものは…。

 

 

ストーリーはこちらを参照いただけたら↓

STORY |両国花錦闘士(りょうごくおしゃれりきし)公式 | 舞台www.ryogoku-oshare-rikishi.com

 

 

ストーリーは公式サイトに書かれているとおりに進んでいくのだが、いかんせん登場人物のキャラが濃い。濃すぎる。主要な役柄はもちろん、舞台に立っているすべてのキャラクターが強烈な個性を放っている。たぶん、このカンパニーにアンサンブルという概念はないと思われる。一人ひとりにしっかりと見せ場があり、だからこそ出演者全員を好きになる。そして得手不得手あるだろうが、もれなく全員が歌って踊る。しかもオープニングから。大きな身体を揺らしながら全力で歌い踊る。すごいカンパニーだぞ…。絶対ジャニヲタ好きだぞ…。

 

  

 

そして、これだけのエンターテイメント性を持ちつつ、題材となっている「相撲」の描かれ方も素晴らしかったように思う。(元々相撲に詳しくはない、あくまで一般人の感じ方だが)公演前のインタビュー等々で出演者の方々も仰っていたが、お芝居の稽古が始まる前に相撲の稽古もしっかり行っていたそうだ。

 

 

現在、リアル相撲界()では初場所が行われていてこの作品を観たのをきっかけにテレビ中継を見たのだが、舞台上で行われる塵手水や四股、仕切りの動作などが全くそのまま行われていて、本当に稽古されたものなんだと感じた。舞台上にいるたくさんの裸の男たちが力士に見えてくるのにはちゃんと説得力があった。

 

 

最初こそ裸の男たちを目の前にしたときに(特に自担のお尻や四股で足を上げた瞬間など)、何か見てはいけないものを見るような少し気恥ずかしい気分にもなったが、見進めていくごとに増すその説得力のおかげで最後は本物の相撲を見ている気分になる。ラストの取組の時の緊張感は本当に息を呑むほどだ。

 

 

そして、相撲が神事であるなんたるかもしっかり説明してくれるので、観終わった後は今まで縁のなかったものと感じていた「相撲」が少し身近に感じることができる。劇中、力士がクラブに行ったりする描写もあるので(本当に行っているのかは謎だが)お相撲さんも私達と変わらない普通の人なんだと思えたところも1つの要因ではあるが。相撲、見てみようかな…という気にさせたことがもうこの舞台の勝ちだと(何の)

 

 

 

 

  

何が刺さったのかわからないと前述したが、その何かをしいてあげるとするならばたぶん劇中に歌われる曲の数々だ。全ての曲がキャッチ―で耳に、頭にすごく残る。仕事中も気を抜くと「♪は〜る〜はあれる〜」とか「♪ふっくっらっめっふくらませ〜」とか周りに聞こえない程度に口づさんでいる時があるし、主題歌である「Naked Men 見ろ、裸の男たちを!」に至っては口ずさむと同時に身体が動く。中毒性が半端ない。そして、そんな素敵な曲を歌っている人の歌唱力がまたエグい(語彙力)。元々、アイドルが好きで、歌もダンスも大好物な私がハマらないわけがない。

 

観劇した皆さんがシャブだと言っていた理由がわかった。あの軽快な音楽と色とりどりの照明に包まれた光景が、脳に刷り込まれて離れない。その光景を頭が、心が、求めてしまってひどくロス状態に陥る。本当にシャブだ…←

 

 

2021年の現場初めに選んで正解だったのか失敗だったのかはわからない。最高な気分で新たな年を迎えられたのはよかったが、この先1年内にこの作品を超える現場に出会えるのか不安にもなる。ただ、それほどの衝撃と多幸感を味わわせてくれたこの作品には感謝しかない。

 

コロナもそうだが、色々あって開催が危ぶまれたこの作品。何としても大千秋楽を迎えてほしい。このご時世もあって遠征はあきらめたのでその日まで、私は無事を祈ることしかできないのが本当に悔しいが、きっと完走してくれるだろう。

 

緊急事態宣言も出ている中なのであまり大きい声では言えないが、お近くにお住みの方で少しでも気になっているのなら絶対観に行った方がいい!!それだけは断言できる!!!ここに博多座の詳細置いておきますよ!!←

 

www.hakataza.co.jp

 

 

ここまで多少の歌詞ネタバレくらいで書いたけど次に個人的好きなシーンを書き殴って行こうと思う。

 

 

両国花錦闘士に出会えてよかった!!!

 

以上!!